【西田ひかるのOh,my goodness!】ハリケーン被害 【西田ひかるのOh,my goodness!】ハリケーン被害 . 対応の遅れに批判集中 アメリカ南部を直撃した超大型ハリケーン「カトリーナ」で甚大な被害を受けたジャズの町、ニューオーリンズ。30度を超える暑さの中で飲まず食わずで耐える人々や、水浸しで孤立して身動きがとれない老人の姿、街のあちこちに置き去りにされた遺体…。テレビに映し出される無残な映像は、世界はもちろん何よりもアメリカ国民に大きなショックを与えています。 そんな中、強い批判の的になっているのが、レスキューや被災支援態勢です。スマトラ島沖地震やインド洋大津波のときには素早い支援を行ったのに対し、自国で起きた今回の被害では意外にも対応がひどく遅れ、国民の怒りをかきたてているのです。 批判の原因の1つは、テレビや新聞を見ても一目瞭然だったように、取り残されている人の多さです。 大半の市民はハリケーン上陸の数日前、ルイジアナ州知事が避難勧告を出した段階で他州に脱出しました。でも、貧しい人たちは車や移動後の宿泊費がないなどの理由で、避難できなかったのです。しかも、そのほとんどが黒人層で、「取り残されたのが白人だったら救助はもっと早いのでは?」というわけです。 さらに事態をややこしくしているのが、治安の悪化です。スーパーなどで略奪が相次いでいるほか、多数の銃が量販店から盗まれるなど、非常に危険な状況です。夜になるとレイプや銃の撃ち合いが発生しており、まさに無法地帯化しているそうです。 市内に残っている少数の白人は黒人との衝突を恐れて、建物の中に立てこもり、24時間態勢で見張りをして救助を待っているとか。現地の警官の約7分の1が職務を放棄したり辞職しており、救援物資を搬送するヘリコプターも混乱を恐れて着陸せずに物資を投下していることからも、いかに危険な状況かわかります。 取り残された人たちの迅速な救助の一方で、避難者の居住場所の確保やハリケーンとその後の水害でめちゃめちゃに破壊された町の復旧など難問は山積しています。「何万人もの貧困層が最も大きな被害を受けており、復興のスピードは遅くなる」との指摘も出ており、明るいきざしは見えていません。 でも、どんな困難にも夢と希望を捨てずに立ち向かい、克服してきたのがアメリカです。世界を魅了したジャズのメロディーが、一日も早くニューオーリンズの町に戻ることを祈ってやみません。 (歌手、女優=米在住) 【2005/09/09 東京朝刊から】 (09/09 10:20) ・【西田ひかるのOh,my goodness!】ハリケーン被害(09/09 10:20) ・法的手続き導入に前向き 受信料不払いでNHK(09/09 02:39) ・めざましテレビ 過剰演出3本 ディレクター契約解除(09/09 00:12) ・国宝壁画に新たなカビ 高松塚古墳、除去困難な黒色や緑色(09/08 20:55) ・張栩名人が先勝 囲碁の名人戦第1局(09/08 14:02) ・若い世代のハートをつかめ 落語アニメ、来年テレビ放映(09/08 11:51) ・新聞協会賞、朝日など7件(09/08 09:07) ・NHK経営委員長が一定理解 「不払いに法的措置」案(09/06 23:32) ・L・アームストロングさんとシェリル・クロウさん婚約(09/06 21:27) ・フジとライブドアがミュージカル共催 「グランドホテル」(09/06 19:42)